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【骨折による認知症の加速-認知症3】

【骨折による認知症の加速-認知症3】

認知症の進行を止める-認知症2】の続きです


アルツハイマー型認知症と診断されてから1年が経過 明るさを取り戻し会話ができるまで回復し、週に3回の訪問看護に助けられながら一人暮らしを続けていた母 そんなある日、夜中にトイレに起きた際に「扇風機の線に引っ掛かってよろめき、廊下の柱の角に背中を打ちつけて骨折」( ;  ; )「圧迫骨折」だった


母と急に連絡が取れなくなって心配になり、実家に急いで帰ったところ「畳の上に動けなくなって倒れている母を発見」 私はショックのあまり母を抱きしめて泣いてしまった


医師からのコメント・・・

  • 認知症の中期症状とみられる「失語症」「無感情」「無表情」を確認
  • 3ヶ月くらいの入院が予想される
  • コロナの影響で面会禁止
  • 家族と会えず長い入院生活の中で「認知症の加速」が予想される
  • 骨折で寝たきりになるため、歩行困難になる可能性が大
  • この先、穏やかなまま認知症が進む場合もあるが、もし「徘徊、暴言、性格が変わる」などの症状が出たら、今よりもっと強い薬を出すことになる(家族では手に負えない場合もある)

この時の母の様子・・・

  • 幸いな事に「性格は穏やかなまま」だった 唯一「娘である私の名前」だけは言えた 忘れていない ( ;  ; )
  • 喜怒哀楽がなくなり、以前の笑わない母に逆戻り(まるでろう人形だった)
  • 目線は下を向いたまま、焦点が合っていない
  • 目の前にいる母は、体を乗っ取られた「宇宙人」だった
  • 自分の力では立つ事も寝返りもできない
  • 自力での排泄は無理(肛門に力が入らず紙オムツで垂れ流し状態だった)
  • 全て介助がないと生活が困難 家族にとって最悪の状態だった

私はすぐにケアマネージャーに相談 早急に介護保険手続きを進めてもらった 母の場合、今回は入院を拒否 介護度が決定するまでは、サービスを受けることも、施設に預けることもできない

認定調査が入って、介護度が決定するまでに1ヶ月半、認定結果は「要介護4」だった 骨折した母の介護は予想以上に大変であり、何回挫折したことか・・・


痴呆症が加速していた母は、自分の誕生日が言えず、時計も読めくなっていた 時計が読めないということは、昼夜の区別が分からない

側にいる者が「朝昼晩の区別」を教えて規則正しい生活をさせてあげないと、簡単に昼夜逆転してしまう恐れがあると感じた きっとそんな日の積み重ねが、高齢者の「夜中の徘徊」に発展するのではないかと思った


骨折した当初、痩せてしまった母を抱きしめながら、親が老いていく現実を受け入れたくない気持ちと、痴呆が加速している母を何とかしなければならないと思う私の頭の中は、グルグルまわるばかりだった

しかし母自身も一生懸命老いと戦っていたのだ


今母のために自分がしてあげられることは何なのか? 無表情の母に笑顔を取り戻してもらいたい 私は決して諦めない

家族が諦めてしまったら、母は宇宙人のまま施設へ行き、もう2度と母の笑顔を見ることはできなかったから・・・


【暗闇からの脱出-認知症4】へ続く