【病院はホテルではない】
母が入院中、私は努めて毎日のように病院に通いました 田舎にしては比較的規模の大きい総合病院です 私は「入院中は大丈夫 個室だし病院が見てくれるから安心」だと勝手な思い込みをしていました
入院中の母は模範生(中にはわがまま放題の高齢者もいますが・・) 「病院の皆さんには大変お世話になっている」「ありがたい」 何回母からこの言葉聞いたか分かりません そこで今回は母の入院中に(私にとっては目からウロコ)気づかされたことをお話します
金曜日の午前中に母の病室を訪れた時、何かをこぼしたのか?吐いたような跡があり、母の胸元が汚れていることに気づきました しかしその日の私は、午後から週明け火曜日まで5日間不在 金曜日は午後から体を拭いて頂けると聞いていたので、母には「お母さん、午後から体を拭いて着替えさせてもらえるから少し我慢してね」と言って病室を出ました
しかし、週明け火曜日の午前中(5日目)に母を訪れた時、母のパジャマは金曜日の汚れたままだったのです (5日間何も着替えてなかった事になります)
私はすぐにナースステーションに連絡 私からの強い訴えに、すぐに病室に来て頂き、体を拭いて着替えることができました
「体を拭いたり、着替えさせる時間はだいたい決まっているのですが、病室に行った時にお母様は不在でしたので・・・」 「え?一回来て不在だったらその日はもう拭いてもらえないのですか?」 「院内スタッフも人手不足でして、毎日だいたい決まった時間に行ってますが・・・」 「翌日が土日の場合は月曜になり、月曜日の決まった時間にさらに不在だった場合は、火曜日になります」
「は?不在?」 「母はリハビリやトイレ以外はずっと病室にいます」 「その上点滴しているのですから自分では着替えられないです」 「母を見ればパジャマが汚れている事くらい誰だって分かりますよね」 「患者が言わなかったから・・・?」 「一回行って不在だったから?」それが答えですか?(腹たつ〜)
「今の世の中「沢山の看護婦やスタッフを抱えて十分な看護体制で診てくださる病院の方が少ない」ことくらい私も分かっています しかしこれはあんまりです(母が可愛そうだと思いました)
そんな中、母が私に言った言葉 「もう良いから」「看護婦さんたちは忙しいんだよ」「お世話になっているんだから迷惑かけてはいけないよ」と言ったのです
私は思わず 「お母さん 我慢してはいけないよ」 「体を拭いてほしいって言わなきゃ」 「遠慮していたら何もしてくれないよ」と強く母に言ってしまいました(後で大きく反省)
私はこの時から病院に対して信頼度0そして不信感だけが大きく残ってしまいました それからはできるだけ病室に様子を見に行かなきゃと思うようになりました
しばらくして久しぶりに看護婦の友人と食事をする機会がありました 私は溜まっていたストレスで、病院でのムカついた話を彼女に愚痴まくったのですが・・・帰ってきた言葉は意外でして・・・・( ; ; )
「病院はホテルではないの」「一人の患者に対してやってあげられることは限られているの」
「だからこそ、周りの者が気づいてお母さんの代わりに言ってあげるしかない」「高齢者は孤独だし、話し相手もいない患者さんが沢山いるから」
「子供さんや家族が沢山いるはずなのに、誰も訪ねてこない」「長い入院や手術がきっかけで痴呆症を発症するケースはすごく多いのよ」
「みんな親を病院に入院させていれば安心と思っているけど、特に高齢者は弱い立場になりやすいの」「できるだけ迷惑をかけない様にしなきゃと思う気持ちが裏目に出て後回しになる」
「高齢者はこのまま退院できずに家に帰れなくなるかもしれないという先が見えない不安と戦っているのよ」「入院中はできるだけ病院に来てあげてね」
「精神的なケアが必要よ お母さんに沢山話しかけてあげてね それが一番の薬だから」文句ばかり言っていた私ですが、返す言葉がありません(>_<)
病院に対して文句ばかり言う事は簡単 友人が言う通り「病院はホテルではないのです」
それからの私は入院中の母を「笑顔にすること」「看護婦さんやスタッフの方とコミュニケーションを取ること」そして「母のことを少しでも気にしてもらえるように母の気持ちをうまく伝えてあげること」そうすることで、母のストレスや不安を軽減できると思いました
病院に丸投げして安心していた私でしたが、母は不安で娘が来てくれる日をずっと待っていたんだと思います父が亡くなって、この世で頼りになるのは私だけ(頭では分かっていたのですが・・・)
お母さん・・気づいてあげられなくてごめんね( ; ; )今回の出来事でまた一つ勉強になりました

