【残したいもの 相続について(2)】
【残したいもの 相続について(1)】の続きです
貴方は何を家族や大事な人に残したいですか? 前回に続き『相続』についてfandeenaの視線でお話しします
さて、わたしの友人から聞いた話ですが、一人暮らしをされていた田舎のお母様が亡くなられて、その姉弟に相続が発生したとのこと
姉はお母様とは車で2時間ほどのところに住んでいましたので、最期の時にもお母様のそばに付き添うことができました 一方弟は都会に仕事、家族がありましたので、なかなか帰ることもできず、最期を看取ることができませんでした 田舎での葬儀を滞りなく済ませ、後は田舎の家の片付けと、家の処分を含めた相続などの手続きとなりました
弟は仕事がありましたので、「申し訳ないけど…」といって、姉に片付けと相続の手続きをお願いして、都会に戻りました そして数か月後、姉からの連絡を受けて、少なからずショックを受けることになったのです
姉の話では、相続する資産は現預金が500万円 家は古いので取り壊して売る必要があり、費用を差し引くと100万円程度にしかならないとのこと 弟は田舎の古い家なので、その程度が相場なのかと納得していました
しかし、次の姉の言葉を聞いた時にショックを受けたのでした 「家の取り壊しとは別に遺品整理に200万円ほどかかるので、600万から200万を差し引いた400万円を等分する」と言われたのでした
弟は都会で暮らし、十分な生活基盤があったので、相続する額に依存はなかったそうです でも、遺品整理に200万?という疑問が頭を過りました
姉に確認したところ、家を取り壊すまでに急いで遺品整理をする必要があるので、追加費用などがかかるとのこと 「仕方ないのかなあ」そう思いながら、遺品整理を頼んだことのある友人に、この話をしたら、「遺品整理にそこまではかからなかった」と聞いたのです
「いくら追加費用がかかるとしても、200万は高過ぎるのでは?」そんな風に感じていた時、相続に必要な書類などが姉から送られてきました もやもやしたまま進めることに気が進まなかった弟は、素直に姉に詳細な明細を教えて欲しいと頼みました
すると、姉はこう答えたそうです 「母さんの面倒を最後までみてきた私の言うことを疑うの? あなたはお金の負担はしてくれたとは思うけど、母さんの面倒も、片付けも、相続も全部私に任せきりだったじゃない 今さらそんな風に言われるなんて…」
それ以降弟は何も言えなくなり、結局姉の言うまま、相続の手続きを進めたそうです ただ、今でももやもやしたものは消すことができず、徐々に関係が疎遠になったそうです
弟は相続した金額を問題にしていた訳ではなく、姉が素直に話をしてくれなかったことが気にかかったそうです 姉だけに苦労をかけてきたことは分かっていたので、相続額の大小は受け入れると心構えはあったのですが、相続を通じて姉弟の関係がおかしくなったと感じてしまったそうです
この例のように、相続をきっかけに家族関係がおかしくなることは少なくないようです
この話を聞いて、資産を遺す立場であるあなたは、どのように感じましたか? あなたがいなくなった後、愛する家族の関係が壊れていくのは悲しくないですか?
このケースは相続のための遺言書が問題となったのではなく、遺品を上手に残すことができなかったことで起こった問題だと案内人は感じています
生きているうちに生前整理ができていたら、ふたりの現在の関係は違っていたのかもしれません 生前整理は、こんなケースでも役に立てるかもしれないと感じた話でした

