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「親と向き合うことは、自分と向き合うこと」おいらく取材ノート 体験者にきく6-4

50代 男性 ゆうと様

「親と向き合うことは、自分と向き合うこと」おいらく取材ノート 体験者にきく6-3の続きです

「老老介護」「認知症」「片付け」「葬儀」をテーマにお話を伺っています

取材ノート6-1から6−3までは、「ご両親の介護」に関するお話をご紹介してきました

今回のテーマは「片付け」「葬儀」についてです

親の老後と向き合うことで自分を見つめ直すことができたと言う「ゆうと様」にお話を伺っています


実家の片付けについてお聞かせください
お母様は施設へ入所中、お父様は入院中の状況下で、実家の片付けをされたそうですね?

両親の実家は賃貸でした

当時は両親とも生きていましたが、こんな状況ではとても二人とも自宅に帰ることはできないと判断しました

  • 母は早くから認知症でしたし、施設と入院を繰り返すことで実家に帰ることは不可能
  • 父も入院中で医師から「この先、元気な状態で退院することは出来ない、自宅で過ごすこと無理である」と言われたこと
    (私達夫婦も同意見でした)
  • 同時に事前に申し込んでいた看護付きの施設の順番待ちがそろそろ入れるだろうと
  • ケアマネージャーから連絡があったこと
  • 父が退院したとしても実家に戻ることなく、施設にお世話になることが予想出来たこと

以上の理由から、両親がこの先住めなくなる現実を、私達は受け止めるしかありませんでした

また、住んでいない実家の家賃を、払い続ける負担も大きかったのもあります
以上の理由から私たちは実家の片付けを決断しました

賃貸とはいえ一軒家を片付けることは相当大変だったことでしょう?
業者は使わなかったのですか?

自分達だけで片付けました

父が亡くなる数週間前あたりから、実家の片付けに本格的に踏み切りました

近くにゴミを捨てられるクリーンセンターのゴミ処理場があったことは救いでした

日頃から少しずつ不用品を捨てに行くことができたからです

もちろん大きい家具の処分時には、身内数人で軽トラを借りて処分しました家具やタンスなどを積んでは、何回も捨てに行きましたが本当に大変でした

息子さんにとって思い出の品やアルバムなど
何を残してどれを捨てるべきなのか・・・
沢山あって迷われたのではありませんか?

そうなんです

写真やどうしても捨てられない思い出の品がたくさんありました

しかし手を止めて思いにふける時間の余裕はありませんでした

ひと段落ついた今になって、やっと思い出の品と共にあの頃を振り返りながら向き合える時間ができたように思います

賃貸である実家の片付けが、私達夫婦にとってスムーズに出来たことは、とてもラッキーでした

  • 「自分達の家が実家から近い」
  • 「病院が近い」
  • 「施設に近い」 
  • 「ゴミ処理場が近い」

やはり実家の片付けを一気にやってしまうのは難しいですね

賃貸の場合、経済的に余裕があれば別ですが、ほとんど退去日が決められている場合が多いです

期限を決められている分、自分達だけで実家を片付けることは、相当な時間を有しますし正直難しいと思います

もし、事前に家じまいの準備を何もしていなかった場合

お金は相当かかると予想されます

それでも業者に依頼して一気に片付けるしか方法はないでしょうが、経済的な余裕がない場合は、

日頃から少しずつ片付けながら物を減らして行くことが大事です

私も実家の片付けに8年かかりました
気が遠くなるほど多くのゴミ袋を捨てました
実家が遠い私は、里帰りする度に私一人黙々と片付けていたことを覚えています

私達夫婦も何回捨てに行ったことか・・・疲れ果てました

ご両親が亡くなって財産分与はスムーズにいきましたか?

両親が高齢でかつ認知症という状況の中でしたが、通帳と印鑑は私に預けてくれてましたので、これまで掛かった病院代や施設代は問題なく支払うことが出来ました

財産分与と言うほどのお金は残っていませんでしたが、両親が残してくれた大切なお金は兄と二人で均等に分けることができました

特に揉めることも無く、その点はスムーズでした

それは良かったですね
財産分与といっても、多額でなくても少しの金額でも揉めることは多いと聞きます
 
ゆうとさんのご両親にとって、息子さん夫婦が自宅の近くに住んでいたことは何よりも大きなメリットだったことでしょう
 
親がまだ元気な時、会話ができているうちに、親に確認しなければならない事項は盛り沢山です
 まだお元気な高齢者の方々
親の介護をしている子ども世代、孫世代の方
 
争い事に発展する可能性のあるものは、本人がいなくなってからでは遅すぎます
万が一の時の為に最低限決めておくなど・・・家族で行動に移されることを強くお勧めします

「親と向き合うことは、自分と向き合うこと」おいらく取材ノート6-5(最終章)へ続く

★おいらく取材ノートについて

老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています

「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく(老いを楽しむ)」について語って頂いた内容をご紹介「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています

同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます

尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています