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セルフネグレクト問題(1)

セルフネグレクト問題(1)

今回のテーマは「セルフネグレクト問題」です

セルフネグレクトって何?と言う方もいるのではないでしょうか 過去に私の知人で、ご両親(お父様)の事で悩まれていた方がいました このお父様、最近奥様が先に亡くなられて、めっきり生気が無くなり、一人暮らしになってからの生活が一変したと言うのです

実家に帰った息子が目にした光景は、「ゴミ屋敷」に近い状態 綺麗好きだった(神経質で細かい性格)お父様だけに、息子が見た光景はショックが大きかったそうです

「物が全く動いていない」

「ゴミ袋は山積み」

「偏った食事」

「病院に行きたがらない」

「風呂に入っているのか?」

「どこで寝ているのか?」

そんな状況になっていました そこで知人は、週に何回か父親の様子を見に来てもらえる様に動こうとしましたが、お父様曰く

「他人の援助は受けない」

「まだボケていない」

「他人が家の中に上り込む事を拒否」

「人に迷惑をかけたくない」

そう言って強く断ってきたと言うのです 私はこの話を聞いて「このままだと精神がもっと病んでいき、セルフネグレクトから抜け出せない」状態になってしまうと感じました そこで私は今ならまだ抜け出せるかもしれないと感じ、知人男性に以下のような提案をしました

「まずはお父様と向き合うこと」

「生きる気力が無くなってしまったお父様の味方(一番の理解者)になってあげること」そして「前向きに生きることが、亡くなった母親が一番喜ぶことである」と、息子として真剣に伝えることが大事であると言いました

今回のケースの場合、このお父様はまだセルフネグレクト初期症状だと思えましたし、息子さんの存在が何よりの救いになると感じました


あれから3年くらい経ったでしょうか 何十年かぶりに撮ったという「父親との写真」を見せてもらいました そこに写っていたのは、息子さんと一緒に写っている笑顔のお父様でした 知人は父親と真剣に向き合うために、頻繁に里帰りしては実家の片付けをやったそうです その結果、はじめは嫌がったお父様も、だんだん息子の協力を受け入れられる様になっていったのだとか

現在のご実家の様子ですが、相変わらずではあるけれど、息子さんが泊まれるように一部屋だけは片付けられるまでに回復されたそうです


この話を聞いて、やはりこのお父様は「セルフネグレクトがひどくなる前の初期症状」だったのだと思いました

息子さんが早く気づいて行動を起こしたこと

家族の力は偉大である

きっとお父様にとって、息子さんの存在は生きる励みに繋がったのだと思います

「セルフネグレクト問題2」へ続く