Instagram

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-6」最終章

60代 居宅支援事業所 株式会社A 主任ケアマネージャー 鈴木かおり様(仮名)

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-5」の続きです


fandeena

ケアマネの将来性と今後の改善点についてお聞かせ下さい

  1. 更新のために5日間研修を受けることを改善してほしい
  2. 仕事の内容や範囲を一括して統括できる母体になり得る機関を作ってほしい

 日々現場で感じることですが、一人暮らしの高齢者が安心して自宅で過ごすことができるためには、相当な改善が必要であると思っています


例えば居宅で担当しているケアマネをどんなに気に入っていたとしても、老健や特養などの施設に入ってしまうと、担当ケアマネも居宅のケアマネから施設内のケアマネに自動的に代わってしまいます

利用者の中には、そのことで不安や精神的なストレスを抱えてしまう方もいらっしゃると思います

そこが国の方針が代わって「利用者が希望するのであれば、利用者が施設に入っても継続して同じケアマネが担当できる」となれば、利用者やご家族にとっても随分精神的な負担は軽くなるのではないかと思うのです

そうなるとケアマネの仕事の内容も大きく変わってきます 高齢化社会の中で一人でも多くの利用者を救いたい 困っている方はあふれているのです


fandeena

おいらく取材ノート専門家に聞く「ケアマネージャー編」も今回で最終章となりました
ケアマネージャーとして皆さんへ一言お願いします

日頃利用者やご家族から小さなことでも感謝されると心から嬉しいです あーケアマネをやって良かったと思う瞬間でもあります

一緒に立ち会い皆さんの言葉に救われながら、日々現場に立ち続けています

少しでも皆さんの力になれるよう努力しつつ、これからもケアマネージャーとして前向きに生きていきたいと思っています


fandeena

あなたにとって「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」とは・・・

健康に気をつけて1日を楽しみたいと思っているのですが、晩年になっても仕事中心の生活を送っています
将来退職したことを考えると、仕事中心の生活からどうやって切り替えたら良いのか?ふと考えてしまいます それだけ私の生活そのものが、ケアマネとして生きてきたということなのでしょう

35名の利用者を抱えて、時間との戦いの毎日
これまでやりたい事があっても我慢してきたことで、今となっては何を私はやりたいのか?何が一番楽しい時間だと思えるのか?分からなくなってしまいました

それほど、自分の人生がケアマネとして生きてきたことに、誇りを持っている反面これで良かったのか・・・・とも考えてしまいます


毎日時間に追われて、退職後の自分の生き方を考える余裕がありませんでした

私も60代になって残りの人生をどう生きるか? あとどれくらいケアマネとして生きていくべきか?どこかで幕を下ろす準備をしなければならないと思っています

私自身の「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」とは・・・・今はっきり言えませんが、時間に縛られない空間でゆっくり考えたいと思っています


fandeena
fandeenaから一言(取材を終えて)

取材する前の私は、ケアマネの仕事を表向きだけで判断していましたが、お話を聞いてみて、現状はとても現実的で衝撃的な内容ばかりで驚きました

様々な環境下に存在するケアマネージャー

利用者やご家族にとって大きな支えであり、精神的にも心強い存在であると思っています 全てのケアマネが素晴らしいとは言いませんが、私が知る限り、特に居宅支援事業所(民間)のケアマネには頭が下がることが多いです


現に私の母の担当も居宅支援事業所民間)のケアマネにお願いしています 骨折で動けなくなった母を必死に看病していた頃、様々な情報を持ってきてはアドバイスをして下さいました 家族の負担を少しでも減らせるように考えて下さったことに心から感謝しています

「医療用ベッドの手配」「手すりをつける」「施設探し」「ショートステイの予約」など・・何から手をつけて良いのか?分からない家族にとって、話を聞いてくれて必要なものは早急に手配してくれるとても貴重な存在でした


しかし初めから信頼できるケアマネが担当してくれるとは限りません 私は過去に2回ケアマネを替えています(当初はとても悩みの種で辛かったです)

逆に自宅で頼れるケアマネがいたとしても、一旦施設に預けてしまうと、自動的に施設内のケアマネに担当が変更されてしまいます そのことが家族にとって非常にストレスになっているケースもあると考えられます

利用者側の立場からみても、居宅・施設とも同じケアマネに担当してもらった方が圧倒的な安心感に繋がると私は思っています この件は国に対して強く改善をお願いしたいです


ケアマネ激減時代突入 2000年(20年前)は20万人の受験者数だったケアマネの資格取得率ですが、2020年では4万人に激減しました そして現在も志願者数は減り続けています

  • 介護職からケアマネを目指したい方の激減
  • 逆にケアマネになったけれども介護職にもどる方の増加
  • その理由は給料が低いと言われてきた介護職が処遇改善で給料が上がったためです

反対にケアマネの業務はというと

  • ペーパーワークの膨大な処理業務
  • 介護保険制度は3年ごとに制度が改正されるため、覚える事も都度増えていく
  • 5年毎に資格更新研修の義務化が業務を圧迫
  • 日々業務外の対応が多すぎて疲労とストレスが倍増

などなど・・・問題点が多く指摘されています


しかしながら、お金がない一人暮らしの高齢者は増え続けているのです 年金が少ない上に、預貯金もないそんな高齢者がとても多いのが現状なのです そうなると、家族が居ても介護放棄をされてしまうケースもあるそうです

私はこの取材を通して、本来はケアマネの仕事ではないのに、ケアマネが家族の代わりにやらざるを得ない

雑務の多さに唖然としました 明らかにケアマネの仕事量は増え続け、限界を超えてきています


例えば「入院の準備」「各種手続き」「支払い」「病院への送り迎え」など・・・本来は家族がすべきことです ケアマネが家族に連絡をして手続きをお願いしても、「関わり合いたくない」とか「そんなことで連絡をしないでほしい」「亡くなったら連絡してください」と言ってくる場合もあるそうです(悲しいですね)

お金がかかることは家族がいたとしてもやりたがらないと聞きます 近くに住んでいながら誰も実家に近寄らない

施設に迎えに行かないで預けっぱなしである・・・・など

ケアマネに丸投げするばかりで無関心な家族、ひたすら文句ばかり言う利用者も増え続けているのです

ケアマネに頼る側にもモラルが求められています


将来ケアマネ数が減少するとどうなってしまうのか?
「介護難民」「介護離職」「介護崩壊」になっていくと言われています これは高齢化社会を突き進む上で危機感を覚えます

  • 頼りたいケアマネが近くにいない
  • 相談したくとも順番待ちで来てくれない
  • チェンジしたくても候補がいないために我慢せざるを得ない
  • 施設やショートを自分達で探さなければならない・・・

これは他人事ではありません

ケアマネの高齢化も進んでいる中で、ケアマネの人口が激減していることに危機感を感じています 夢や希望を持った若いケアマネの育成に国はもっと力を入れてほしいです

早急なケアマネの処遇改善と負担軽減を強く望みます


私達が高齢者になった時、どうか頼れるケアマネが見つかりますように
利用者も家族にとっても負担が少しでも軽減されますように・・・


会社名、氏名に関し、ご本人からの希望で一切公表しない約束で取材の内容のみ掲載しました 今回取材に快く応じて下さった鈴木かおり様(仮名)に心からお礼を申し上げます

今でも現場に立ち続けている鈴木さん・・・どうかお身体を大切にされて下さいね

本当に有難うございました


おいらく取材ノート専門家にきくNo2「ケアマネージャー2-1」

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-2」

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-3」

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-4」

おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-5」


fandeena
★おいらく取材ノートについて

老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています

「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」について語って頂いた内容をご紹介しています 又「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています

同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます

尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています