おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-3」の続きです
知らなかったです ケアマネは変更できるのですね
過去に社会福祉協議会のケアマネから「障害者の方で受け入れは可能でしょうか?」と連絡がありました
結果、その方を担当することになりましたが「なぜどうしてケアマネを変更したかったのか」いまだに謎なこともあります
それくらいはっきり理由がわからない場合でも、ケアマネは変更できるのです
ケアマネを変更したいと思う時、おそらくご本人よりもご家族からの要望の方が多いかもしれませんね
「ご家族が不安になったり、気づいて変えたい」とか・・・
そうですね 特にご本人が認知症だったりすると、正直「何のサービスを受けているのか」「これは必要ないとか」・・・ご本人は分からないです
ご本人の普段の生活を見ているご家族であれば、疑問に思ったり、要望も出てきますから尚更ケアマネとの相性は重要になってくると思われます
反対にケアマネを変えたくても、一人暮らしで認知症も発症している場合、ご本人の意思が確認できませんから難しいですね
あってはならない事ですが、志の低いケアマネが存在しないことを望みます
事務処理の業務が大変であると聞きましたが・・・
うちは内部監査があり計画書の内部も管理されていますし、報告が密なので報告書を作成するだけで大変な事務作業を費やします ケアマネの仕事は事務処理もあって本当に大変です
それからショートステイを探すのもすごく苦労しています もし預ける日を間違えてしまっていたら、私個人で利用者を預からなければならない可能性も出てきますから日付の確認はとても重要なのです
利用者やご家族に対して理解してもらいたいことはありますか?
コロナになってから特に多いのですが「病院の受診ができるかどうか」ケアマネに聞いてくる方がいます
何でも聞けば答えてくれると思っているご家族や利用者がいらっしゃいます「自分で電話して聞いて下さい」が本音です(笑)
ご自分で確認のお電話をされたらどうですか?その方が早いと思いますが・・・と言っても「いや聞いてみてよ」と言う方がいます「コロナが流行っているから行っても大丈夫か?聞いてみてよ」と言われて困りました
そんな方に限って、ご家族と同居されていたりするのです
そんな時はどうされるのですか?
仕方がないので、こちらから病院に電話して聞いてあげました
えー鈴木さん優しすぎです
ご家族が病院に電話して聞けば早いのに、どうしても聞いてとおっしゃるので・・・仕方がありませんでした
いやー大変 そんなことまでお願いするなんて・・・・結局は業務外の仕事ばかりじゃないですか
そうです(だから困っています)笑 それからヘルパーからも結構言ってきます
「利用者がこうだった」とケアマネの私に文句を言ってくるヘルパーがいます 現場で処理できることを、わざわざ持ち帰って私に言ってくるのです
ヘルパーの仕事内で済ませられることを、わざわざ持ち帰ってきてケアマネの私に言ってくる(これも困ります)ヘルパーの仕事はヘルパーが責任持ってやってほしいです
とにかくケアマネは仕事が増える一方なんですよ 私もできないことはできないとはっきり断るようにしていますが、35人分の頼みをそのまま聞いていたら身がもたないです
利用者を受け持つ時、できればお断りしたいと思われるケースはありますか?
一人暮らしで誰も身内がいない方ですね
相談できる身内がいないことで、本当に困ったことが多くありました 相談できるご家族がいないと、何事も決められないからです
例えば、「糖尿病で視力障害があった方」を担当したのですが、字が書けない方だったので特に困りました 利用者を受け持つとき、請け負う前に断ることはできますが、一旦請け負うとなかなか断れません
ケアマネ個人としてどんなにいやだと思っていても断ることは基本できないと思っています 万が一どうしても担当できない場合は、他に受け入れ先を探してお願いするしかありません
苦手な方はできるだけ二人にならないようにして、例えばヘルパーが入っている時に行くとか 何らかの対策を自分にもしないと、自分の身は自分で守るしかありません
利用者から教えられたり励まされたりして嬉しかったことはありますか?
日頃ご家族が安心できる様に、最大限の配慮をしながら言葉を選んで伝える努力をしています 結果的にご家族から感謝された時は本当に嬉しいです
遠方から定期的に親の様子を見に帰られているご家族がいらっしゃいます そんな時は、親を実家に残して又帰られるのですからさぞご心配だろうと察します
これまで親の様子を見に帰られていたご家族にとって、「ヘルパーの手配」「医療用ベッドの用意」「ショートステイを探す」など手配してあげることで、随分とごご家族の負担が軽くなると思われます
「貴方からの説明を聞いて安心しました」「貴方がいてくれるだけでそれだけで安心」「話を聞いてもらえて嬉しかった」とか・・・ご家族が安心できるように、最大限できる限りのことをしたあげることも、ケアマネの仕事であると思っています
利用者ご本人やご家族様から感謝の言葉をもらった時、ケアマネとして「あーやってあげて良かった」と素直に嬉しいです 毎日35名の利用者を受け持つ身として、ほっとする瞬間ですね
認定調査に対して思うことはありますか?
介護認定調査の結果を受けて「ご本人の現状がしっかり反映されているのか?」疑問に思うことがあります
基本、利用者の認定調査には必ずケアマネとして同席しています どうしても納得いかない場合は区分変更をしますが、それでも介護度が変わらなかった場合、再度区分変更を申請する(再度調査をお願いする)こともあります
とにかく手を尽くさないといけない場合、主治医の意見書の参考にしてもらえたくて、利用者の現実を伝える報告書を出したこともあります 介護度が下がると言うことは、元気になったと判断される反面、これまで受けていたサービスが受けられなくなるのです
そうなると誰が困るか・・・ご本人もそうですがご家族様が一番困ることになります
認定調査を自宅で受ける場合、家族ができることはありますか?
やはりご家族が立ち会うことは大事だと思います
調査員は与えられた時間の中で、利用者の「できること」「できないこと」を判断されます 利用者に与えられた時間は1時間程度だと思われます どれだけ調査員に現状を伝えることができるかで、利用者の介護度が大きく変わることが予想されます
よくあるのが、この方は要介護3だと思っていても、認定調査の結果は要介護1だったりします
例えば「トイレに一人で行けない」「排便介助が必要」「認知症もあってトイレで失敗することが多い」など基本「要介護3」を取っても良いはずだと思われます
ところが調査員の方にご本人の現状が正しく伝わらなかった場合、正しい認定結果が出なかったことで受けたいサービスも受けられなくなってしまうのです
自宅で一人暮らしを続けるためには、どうしてもこれだけのサービスが必要だったり、定期的にヘルパーの利用が必須だったりします 限度額を超えてサービスを受けようとすると、経済的に困ることになります
一日3回のヘルパーを使えないとなると、ご本人が自宅で暮らしたくとも生活できない状況に陥ってしまい、結果的に一人暮らしがもっと厳しい状況になってしまうのです
本来は、要介護の方が要支援に戻ると言うことは、元気になられたと判断されたのですから、とても喜ばしいことなのですが、矛盾していますが介護度をあげないと一人暮らしが難しくなるという現実に直面するのです
おいらく取材ノート専門家にきくNo2「ケアマネージャー2-5」へ続く
老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています
「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」について語って頂いた内容をご紹介しています 又「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています
同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます
尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています

