取材ノート専門家に聞く「おいらく見学シリーズNo2」「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)2-1」からの続きです
前回は見学時の様子や設備についてご紹介しましたが、今回は気になる料金面についてお話をしますね
施設内を一通り見学した後、気になるお部屋の利用料金を聞きました お部屋は単純にお風呂の有無で広さを選択(夫婦で入居の場合は二人部屋を選択可能)できるようになっていました
基本的な生活支援サービスを付けて、3食の食事をお願いすることを前提に、1ヶ月に必要な経費の予想合計を出してもらいました ※但し自立可能な高齢者の場合はもっとお安くなります
一番狭い一人部屋18㎡の場合(ビジネスホテルのワンルームをイメージ)
- 家賃:60000〜80000万円
- 共益費:23000円
- 生活支援サービス費:40000円
- 食費(3食1ヶ月分+お茶菓子など):60000円
- ヘルパー代(洗濯、掃除など):15000円
お風呂が付いていない一番狭いお部屋に入居した場合:16万〜20万前後
お風呂が付いているお部屋の場合:20万〜25万前後
その他、介護保険適応外のサービス(有料)について
- 生活に関わるサービス:掃除・窓拭き・洗濯・買い物(10分:440円)
- 外出サービス:一緒に買い物へ行く・病院への付き添い・散歩の付き添いなど(10分:624円)
- 身体に関わるサービス:排泄介助・食事介助・入浴介助・更衣介助(10分:624円)
見学して良かった点→併設ディサービスの存在
入居者中心のデイサービス利用を想定されている場合はあまり魅力は感じられませんが、今回見学した施設の場合、外部からの利用者も結構多いと聞いて安心しました 何故なら入居者にとって、外部から利用される方と交流ができる環境は日々の生活の中でとてもメリットは大きいと思われます
外部からの利用者が加わることで「デイサービスの内容の充実度も増す」「入居者の方々もマンネリ化されない」「参加しやすい環境作りがなされている」ことで利用者全体の活性化に繋がると思われます 見学時に入居者と外部利用者の比率を是非確認されることをお勧めします
今回見学をしたサービス付高齢者向け住宅(サ高住)は「介護型」ですので、初めから介護料金も想定された料金設定になっています しかし「一般型」に入居される場合は、経費も入居する家賃のみが掲示されている場合が多いので料金面で注意が必要です
又将来介護が必要になった場合、外部からの介護サービスの料金表に基づいて毎月家賃に加算請求される仕組みになっていることを、あらかじめ理解した上で入居を検討する必要があります ※介護料金は含まれていません(介護料金は別料金です)
見学を終えて・・・
今回は大手企業が経営する、デイサービス付の「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)」を見学しました さすが、経営母体が大手企業ということで、料金面の説明に不透明な点は感じられませんでしたが、必ずしも経営母体が一流企業だから安心とは言えないと思いました
何故なら事業主体が介護医療と関係ない建設業、不動産業、設備、リフォーム会社も多く参入している背景から、全く介護業界未経験の事業母体が経営している場合もあるからです 理由はサービス付高齢者向け住宅の方が、開業ハードルが低くオープンしやすい点が挙げられます
サービス付高齢者向け住宅(サ高住)の問題点として感じること
- 「入居されている方の介護度がだんだん高くなってきている」
- 「介護度にバラツキがある」
- 「特養化している」→入居待ちの待機目的で利用者増えている
理由は必ずしも全てがそうであるとは言いませんが、介護度が高い方が利益につながるという意味で、要介護度が高い高齢者を優先的に入居させたり、囲い込みが問題が表面化してきている点が問題だと思われます
その他に、介看護師が揃って常駐していなかったり、24時間常駐と言いながら、夜に一回巡回する程度だったり(職員がサービスやケアをしない)など見学時や入居前にいかに念入りな契約内容の確認が必須と言えます
「元気なうちは初期費用のかからないサ高住に入居」「介護が必要になったら介護付き有料老人ホームなどに住み替える」この意味が少し分かった様に思います
サービス付高齢者向け住宅への入居の基本は、自立生活ができているかどうか?であり、入居時に自動的に手厚いサービスを受けられる住宅であると勘違いしてはいけません
例えば 洗濯 1回 10分 ○○○円 排泄 1回 10分 ○○○円
排泄1回に付き、介護保険サービスで利用者は1割か2割負担で150円〜180円の実費の計算で考えると、1日に数回利用→月計算で加算(洗濯代、食事介助、お風呂介助、掃除、買い物・・・)それぞれ利用するだけ加算請求されます
高額な例で言うと、家賃が10万の方でも、外部サービスの加算請求により毎月35万くらい請求されてしまい住み続けることが困難になったケースもあるのです 本当に利用者が必要なサービスを受けているのか?本人も含め家族も心配になりますよね
地域や居室タイプによって異なりますが、有料老人ホームの費用の中央値は入居一時金が約350万円、月額費用は約23万円ほどだといわれています 一方のサービス付き高齢者住宅では入居一時金が約20万円、月額費用は約16万円といわれています これはあくまで中央値ですが、入居一時金は0円、その分毎月の支払額が大きくなる施設も存在するので、いかに見学時に事前確認が大事であるか痛感しました
理想的な利用として・・・サービス付高齢者住宅(サ高住)は個人の住宅です
自立した生活は可能ではあるが、ちょっと生活に不安を抱えている程度の方が、自分の目で確かめて入居するのが理想であると言えます
家族が本人に代わって施設を探さなくてはならない場合
外部サービスをフルに利用する可能性が高いので、サービス付高齢者住宅(サ高住)を検討するよりも、初めから介護料金込みの「有料老人ホーム」への入居も視野に入れて検討するのも有りだと思いました
すでにサービス付高齢者住宅(サ高住)に入居されている方で介護が必要になってきた場合
無理をして住み続けるよりは有料老人ホームへ住み替えることも検討する
別の介護施設への転居を考えた方が結果として「費用を抑えることができた」となるケースもあるからです
どこまで入居を継続できるのか? 病気や認知症になった場合どうなるのか?退去しなければならない場合も視野に入れて事前確認をすべきであると言えるでしょう
年金内で住むことができる、サービス面、介護看護面が充実している高齢者施設って本当に存在しているのでしょうか?せっかく入居しても、住み替えまで検討せざるを得ないなんて・・・・何だか厳しい現実を感じてしまうfandeenaでした
次回の見学シリーズをどうぞお楽しみに!
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