おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-2」の続きです
一緒に生活してみて初めて「おかしい」「何か変だ」ってだんだん気づくことになる
初期症状の場合は特に周囲に気づかれない
やはり数日間の里帰りだけでは親の様子の変化まで気づくことは難しいですね
例えば病院に入院するだけで、誰とも話さなくなります テレビを見ているようで、ぼーっとすることが多くなっていく 特に一人暮らしの場合は、日中でもカーテンが閉まっていたりして孤立しがちです
又ずっと寝たままになっていると、歩行機能もすぐに落ちてあっという間に歩けなくなる いかに普段話しかけてあげたり、リハビリしたり体を動かすことが大事か・・・ですね
一見元気そうだし、会話もできるしどこが悪いの?と思うかもしれません 一緒に生活をすること、普段の生活サイクルを見るようになって初めて「ここがおかしい」「危ない」と感じるのだと思います
いつも心で思っていること 日頃ケアマネとして心掛けていることはありますか?
開き直るところは開き直らないと、精神的に持ちません 良く電話を切った後に、電話に向かって「だから何が悪い」と言っている自分がいたりします(笑)
どんなに辛く当たられようが冷たくされても、利用者さんに対してケアマネは平等に接しなければならないと思っています(辛いですけどね・・・)正直言って仕事だからやれると思っています
仕事じゃなかったらとてもやれないです 仕事だから平等にやらないといけないと心に決めています
すごい・・・なかなか言えないです 主任ケアマネともなるとプロの領域を感じます その他に「こうした方が良かった」「こうしてあげれば良かった」など反省点はありますか?
良くあります あれはこうしてあげれば良かったと思っていても、日頃の忙しさの中でどんどん忘れてしまい、気づいたら大きな問題に発展していたことがありました
それからは、ちょっと思ったことや気づいたことはとにかくメモするようにしています いつかいるかもしれないと思うと、過去のメモも捨てられません 毎日メモだらけで困っています(笑)
35人の利用者を一人のケアマネが受け持つ事がどれだけ大変なことか伝わってきます
精神力と忍耐力も必要ですし、処理能力も要求される
お話を聞いていて、ケアマネの仕事って想像していた以上にハードであると感じました
あまりにも忙しいと「電話の音もそら耳のようになっていて、本当に鳴っているのかが分からなくなる」それほど忙しくて時間に追われる毎日なのです
「ケアマネを探す」「介護保険の申請をする」タイミングについて教えてください
- 足が衰えてサービスが必要
- 長期の入院で足が弱くなり歩きづらい
- 手すりを付けてほしい・・・など
何らかのサービスを受けたいと思った時が、介護保険の申請するタイミングでしょう
そんな時は地域包括支援センターに相談されてケアマネを紹介してもらうと良いです 介護認定は認知症も一つの理由になりますが、必ずしも認知症でないと介護認定は受けられないわけではありません
まず介護認定を受ける際は、必ず主治医の意見書が必要になります 担当医が意見書を書く事が基本ですので、例えば・・・
「先生、最近母がふらつきがひどくて自宅で危ないと思うことが多くなりました」
「自宅に手すりをつけたいと思うのですが、先生どうでしょうか?」
「介護保険申請をした場合、母は介護度が付きますでしょうか?先生意見書を書けますか?」
と相談されるように聞かれたら良いと思います
大きい病院だとソーシャルワーカーがいます「退院して自宅に帰っても大変でしょうから」とか、「介護保険もありますよ」と病院から申請を進められたりします
特に入院が長い場合、本来は病院から介護保険の申請を進められることが理想なのですが、そうでなかった場合はご家族から病院に相談されることをお薦めします
ケアマネも必ずしも地域包括支援センターから紹介してもらうのではなく、病院ごとにもケアマネはいますから「病院から申請のお手伝いができますよ」と言われて病院内のケアマネを紹介してもらうこともあります
地域包括支援センターは要支援を基本担当します 介護度がつくと居宅介護支援事業所(民間)にふってきます 中には要支援も要介護も担当している事業所も存在しますが、請求の仕方がそれぞれ複雑なので私の事業所では要支援は担当していません
社会福祉協議会のケアマネは要支援と要介護両方受け持っているケアマネもいらっしゃいます 地域包括支援センターに置いてある「居宅介護支援事業所リスト」の中からケアマネを探すことができますし、様々なところにケアマネは存在していますので自由に選ぶことができます
何を重視してケアマネを選んだら良いのでしょうか?
例えばA病院に通っていて、入退院を繰り返していた場合などは、その病院内にもケアマネはいますので相談することができます 逆に居宅支援事業所で探したいと思っている方は、単に「病院のケアマネは苦手だ」と思う方もいらっしゃいます 自由にケアマネを選びたいと思う方ほど、居宅介護支援事業所(民間)で探されています
たまにあるのですが、病院のケアマネは入院中に患者さんのベッドを回りますから、その時に他の患者さんにも営業をかけることがあります 患者さんは入院中でもケアマネを探しやすいと思いますよ 黙っていても病院のケアマネが受け持つ利用者さんの数は常に絶えないと思われます
その点居宅支援事業所のケアマネは、現在は35名いますが人数が減ると、会社から「営業してくれ」と言われるのです(営業が苦手な私はこれが一番辛いです)
利用者さんを常に確保しておくために、地域包括センターや各病院などに営業をかける必要がたまにあって正直苦痛です
病院内のケアマネがついた場合、同じ病院内にあるデイケアを利用しやすいですし、同じ病院の医者が主治医ですから当然、指示書も書いてもらいやすいメリットもあります
でも逆に言うと、同じ病院内のデイケアを変えたいとか、ケアマネを変えたいと思っていても、そこで全て固まっているので何かあっても変更しづらいと思われるかもしれないです(言いづらくないですか?)
そうですね言いづらいかもしれませんが、正直に言ってもらえれば変更は可能です
病院内のケアマネでも、利用者に対して平等でないといけませんから、利用者が変更を希望されるのであれば、他を探さなくてはなりません
でも利用者やご家族にとって、ケアマネの変更はとても言いづらい
私も以前何回か変更したいと思いましたが、とても言いづらかったです(それでも思い切って相談したらすぐに変えて頂きました)
ケアマネを変えたいと思っていても、相当な理由がなければ変更できないと思っている方が多いのではないでしょうか?
そうですね 次から次に変えたいと思うのは理解できませんが、やはり人間ですから相性が合わないと思われる方だっています 我慢せずに相談されて下さい
ではどうやってケアマネの変更をお願いすれば良いのでしょうか?
- 所属する居宅介護支援事業所に変更希望を伝える
- 地域包括支援センターや市区町村の介護保険課に相談する
- 別の居宅介護支援事業所に新たなケアマネジャーの変更を相談するなど挙げられます
その他にケアプランの内容やサービスの手配に不満を感じたり、強引に特定の事業者やサービスを勧められたり、そんな時は我慢せずにケアマネの変更を検討されて下さい
おいらく取材ノート専門家にきくNo2「ケアマネージャー2-4」へ続く
老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています
「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」について語って頂いた内容をご紹介しています 又「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています
同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます
尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています

