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おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-1」

60代 居宅支援事業所 株式会社A 主任ケアマネージャー 鈴木かおり様(仮名)

皆さんこんにちは おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)管理人fandeenaです 今回の「取材ノート専門家にきく」のテーマは「ケアマネージャー」です

介護の現場で主任ケアマネージャーとして大忙しの鈴木さんは、ケアマネージャー歴20年のベテランケアマネージャーです そんな鈴木さんに無理をお願いしてお話を伺うことができました

  • これからケアマネージャーを探そうと考えている方
  • ケアマネージャーを変えたいと思っている方
  • 介護認定についての疑問
  • これからケアマネージャーを目指そうと考えている方

介護する・される側両面の視点から、年齢問わず幅広く参考になる内容だと思います


以下ケアマネージャーを「ケアマネ」と略してお話します お話の内容は数回に分けてご紹介します


fandeena

ケアマネになろうと思われたきっかけを教えて下さい

正直「生きるため」だったが正解かもしれないですね 専業主婦だった40代の時に知り合いから「安定した収入がほしいならケアマネが望ましい」とアドバイスを受けました 当時ケアマネは人気の職業でしたから、資格を取ろうと思いました

お金を得る為の収入源としてまず「ホームヘルパーの資格」を取ることから始め、週に2回半年間ヘルパー2級の講習を受けました その時に「ホームヘルパーの実務経験が3年あれば、介護福祉士の受験資格が取れる」「さらに5年(ヘルパーも含めて)の実務経験でケアマネの受験資格が取れる」と今後の流れを聞きました


fandeena

ケアマネになるためには相当な時間が必要だったんですね

そうです 当時は特に大変でした まずはホームヘルパーの資格をとって気づいたこともありました それは「ホームヘルパーという仕事が私には向いていない」と思ったのです


fandeena

え?向いていないと思ったのですか?

そうです ホームヘルパーの研修、介護福祉士の研修を受けていた当初から、「自分は現場の仕事は向いていないのではないか」と感じていました

1日に3件ヘルパーとして食事を作りに行き、掃除しておむつ交換をやります 仕事を終わって帰っても家族にまた食事を作る・・・もう疲れ果ててしまい早くヘルパーを卒業したいと思いました

またその上の介護福祉士になったとしても、サービス提供責任者として何人かのヘルパーの長になれますが、事務が3割くらいで7割が現場でのケアの仕事になるため、やはりできるだけ早くケアマネの資格を取りたいと思っていました


ところが今は逆転していて、介護職の方が給料は高くなっています 国が介護職を優遇しないと、高齢者は増えているのに介護職になりたがらないという理由から、ケアマネよりもヘルパーや介護福祉士の給料が上がったのです

ケアマネは当時に比べると人気の職業ではなくなってしまいました 今は福祉大学などの大学を卒業していれば、私のように時間をかけなくても、もっと短い期間でネアマネの資格が取れると思われますが合格率は狭き門かもしれないです


fandeena

ケアマネとして、現在何人の高齢者を抱えていますか?

35人です 主任ケアマネとして最大人数受け持っています 主任は35人利用者を受け持つのですが、一般のケアマネは39人受け持ちます


fandeena

何歳くらいまで担当されていますか?

介護保険は65歳からですが、2号被保険者に該当すれば(脳梗塞、麻痺、障害、若年性認知症などの場合は65歳以下でも介護保険が利用可能になりますから)63歳から99歳まで担当しています

例えば、99歳の方は要介護1(長谷川式の点数は毎年満点で30点)です 食欲もあってちゃんと食べられていますご家族と一緒に同居ですが、車椅子生活で自分のことは自分でやられています テレビが好きで、記憶力もしっかりされている

fandeena

99歳で認知症のテストが満点なんて凄すぎます

その方は車椅子生活で、本来は要介護2をとってほしいと思っているのですが、自分でトイレに行けて何でも自分でされるので、要介護1のまま介護度が上がらないのです もうすぐ100歳になられますが、記憶力も抜群なのですよ

fandeena

もうすぐ100歳すごいですねー(私絶対100歳まで生きていないですよ(笑)認知症にならず100歳まで生きられるかと考えると素晴らしいの一言です

その他に利用者やご家族で困ったと思われることはありますか?

あり過ぎるくらいあります
利用者は「一人暮らしの方」「ご家族と同居の方」もいらっしゃいます ケアマネとして良く思うことですが、「ご本人とご家族の意見が合っていない一致していない」と感じることが多いです

ご本人はこう言っているけど、ご家族は逆でこうしてほしいとか・・・その間で調整することが非常に難しいです特にご本人が認知症気味だと、ご家族がご本人の意見を無視して全て決めてしまいます

結局答えを出すのはご本人ではなくご家族なのです「本当だったらご本人はこうしたいのではないか・・・」と思っていても、認知症というだけで「ご本人の意見はないものとして無視されてしまう」これはほんと辛いです

何でもご家族が先に決めてしまって「本当にこれで良いのか?」といつも心の中で葛藤しています ケアマネとしてアドバイスはできますが、ご家族の領域に立ち入ることはできません

結果、ご家族の言う通りにしてしまう傾向にあります そんな時に心の中で「何でこうなるのか?」悔しいとか憤りを感じることも正直あります

fandeena

ケアマネとしてご家族に対して思うこと感じることはありますか?

そんなに長い間施設に預けっぱなしにされるのか?と思ってしまうと辛いですね ご家族から「これはいらない」とか「このサービスは付けなくてよいとか」・・・

ご家族でどんどん決めたりされますが、ご本人だったらきっとこれは望んでないのではないか・・・と思ってしまいます


おいらく取材ノート専門家に聞くNo2「ケアマネージャー2-2」へ続く


fandeena
★おいらく取材ノートについて

老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています

「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)」について語って頂いた内容をご紹介しています 又「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています

同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます

尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています