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取材ノート専門家に聞く「片付け編1-3」

38歳 整理収納アドバイザー 杉本 美咲様
おいらく取材ノート専門家にきく「片付け1-2」の続きです

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現場では何を基準に目標を決めているのですか?

お客様に安心感を持っていただく事が一番大事であると思っています そして最終的には、お客様の方から「いらないから捨てる 捨てたい」と判断していただく事が目標です

全部を片付けるのが目標ではありません 私の考えは、まず「何がどこにあるのか」「物の管理ができる量までを一緒に片付けること」であり、その人が管理できる量まで減らしていくことが必要になります


例えばあるお宅ではとにかく「ビニール袋」が大量にあったりします 例え捨てて減らしても「又もらってきます」


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それをどうやって管理できるようにしていくのですか?

要は「ビニール袋」は使える物ですよね それを捨てること自体が「勿体無い」と考えるから捨てられない人が多いのです

逆に私は「そのビニール袋で場所をとっていることが勿体ない」と思うから「必要以上に持たない」と決めています


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物を見る視点を変化させていくのですね

生活のしやすさをアピールして勿体ないと思う考えを徐々に邪魔だと思える考えに変えていく 「こんなにビニール袋はいらないわよねと自覚することが出来る」と、ビニール袋へのこだわりが少しずつ緩んでいきます


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外堀から埋めていく感じですか?

大量のビニール袋があったとしても、本人に取っては「いつもみている景色」なんです それを本人がまずいとか違和感に感じない限り片付けようとは思わないということです

私のやり方は「外堀から埋めていく」方法をとりますから、結果的に本人が「やっぱりここも片付けよう」と思ってくれれば成功だと思っています


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なるほど・・・その考え方にシフトさせていくのですね

だからめちゃくちゃ心理戦です 箸一本でも、その人にとっては物語があると思っています こちらから見てどうでも良いような物でも、その人にとっては「どれくらい大事に思っているのか」とか「物語がある」とか・・その人にしか分からないことですよね

  • 「どうしてそれを大事に持っているのか?」
  • 「なぜもらってきてしまうのか?」

住んでいる方の心理状態を読むことがとても重要になってきます


逆にお客様の方が物を潔く捨てようとしたり、だんだん面倒くさくなってきて何も考えずに捨てようとする場合は、反対に私の方から捨てるのを止めます 気持ちに向き合わずにただ捨てようとしているのが分かるからです

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時間がかかっても、ご本人が物と向き合う時間が必要なんですね

「いる」「いらない」「捨てる」「捨てない」

と基本的に本人に聞いてから判断していく それをあえてやることで、本人が物と向き合いながら片付けることができるようになります ご本人が片付けたエリアに関してはそれを維持できるようになるということです


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最終的には維持できるかどうか

片付けることが目的ではなく、片付けた後それを維持できるかどうかが大事なんですね

物と心は繋がっていると言いました 一気に片付けてスッキリしても心が追いつかない・・追いつかないからまた元に戻ってしまう そしてまた物で埋めようとする

要するに「徐々に環境を変えていくこと」が大事なのです


絵とかでもありますよね 青いところがだんだんと赤くなっていくことで、パッと見ても分からない 一気に変えていくよりも徐々に慣らしていく 一気に場面が変わると、慣れるまでに大変ですが、ジワーッと変えていくことで、何の違和感もなく生活できると思うのです

自然なまま変化を受けいれるようにすることが大事であると思っています


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リバウンドしない片付け方法ってあるのでしょうか?

例えば、お友達から「これ使わないからあげる」と言われたとします 「あーいらない」と思いながらも「ありがとう、もらうわ」と言ってしまう だけどそこで「断る勇気が必要」ですし「断らなかった先を考えられる」かどうかです


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私自身も「いらない」と思いながら「有難う」とつい言ってもらってしまう事があります
何だかその場の雰囲気でもらってしまうことも多いです
皆さんもそんな経験ありませんか?断る勇気も必要なんですね!


おいらく取材ノート 専門家にきく「片付け編1-4」へ続く

 


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★おいらく取材ノートについて

老後を前向きに生きるためのヒントは、皆さんのこれまで生きてきたそれぞれの人生経験の中にあると思っています 人生経験豊富な年代の方から若い世代まで、それぞれの考え方や経験を聞くことはとても貴重であり、これからどう生きるべきかを学ぶ参考書になり得ると思っています

「体験者にきく」は、年齢問わずご自身の経験や将来の「おいらく(老いを楽しむ)」について語って頂いた内容をご紹介しています 又「専門家にきく」では、様々な現場で活躍されているプロの方にfandeenaが取材した内容をご紹介しています

同じ悩みを抱えている方、世代によって様々な考えや意見もあるでしょう 読者の皆様にとってこれからの人生についての参考になれば幸いです 読者の皆様、そして専門家の皆様、取材に快く協力して頂き感謝します この場をかりて厚くお礼を申し上げます

尚、取材した内容の最終確認 及び「氏名」「社名」「写真」などの公表に関してまして、全てご本人の了解を得た上で掲載しています