このコーナーは、皆さんから頂いた「おいらく体験」をご紹介しています
投稿者 ガンダムマッチョマン様(男性 50代)
【主食はお菓子】
母は80歳で一人暮らし、私が小学生の時に離婚して女一人で育ててくれました これまで大病もなく元気に暮らしていたはずで、どこか自分の親だけはまだまだ大丈夫だと思っていました
仕事や日々の忙しさに追われて実家に帰ること数年に1回程度、その上コロナで里帰りを控えていたことも重なり気が付けば5年里実家に帰っていませんでした
母からはたまに電話で「ちゃんと食べてる」「困ったことはない」「大丈夫」だと返ってくる言葉はいつも同じでしたが、今思うと母として「子供を不安にさせることは一切言わなかった」のかと思われます
ところが持病の悪化で入院するとの連絡を受け、不要不急などと言えなくなってしまい、急遽実家に里帰りすることになったのです 久しぶりに帰って台所を見た時の光景に衝撃を受け思わず絶句 それは色々な場所にお菓子が大量に置いてあったからです
昔から甘いものが好きな母でしたが、おやつの時間に食べる程度で何の問題もなかったはずで頭の中が疑問符だらけになりました
それも寝室や風呂場の脱衣カゴ、トイレの中にまでお菓子だらけで同じお菓子や饅頭も多く「ちゃんと食事をしていたのか?」急に不安なりました
医者に母の事を聞いてこの時初めて母は「認知症」であることを知りました そして特に「記憶障害」と「過食」が認められると聞かされました
入院中に出されている病院食も食べた後に「食事が自分だけ出されていない」と言い、食べたことを忘れてしまうこともあります・・・と(え?母親が?びっくりでした)
ここでやっと実家に大量にあったお菓子の謎が解けました きっと母はお菓子で空腹を満たしていたと思われます 冷蔵庫の中の食料品も賞味期限切れのものばかりで、もしかすると料理もほとんど作っていなかった(いやできなかった)のではないかと(もう目の前が真っ暗になりました)
不要不急の外出は控えるなんて言っている場合ではなかった 高齢の親でも元気でいてくれていると思っていただけに、ショックでもっと早く帰ってあげれば良かったと後悔しました
その後持病は治療を受けて退院できましたが、認知症の心配は残ったままです 退院後の母の事を考えると、この先不安でなりませんでした
病院からは自宅での過ごし方や注意点などの説明を受けましたが、その通りにできるわけがない
- 食べた食器をすぐに片付けない
- さっき食べたよねと怒ってはいけない
- お菓子は隠さずにあえて食後、食間に与える(ただし1箇所に置いて家族が管理する)
- 食事の回数を3食から5食に増やして、一回の食事量を減らす
- 適度におにぎりやパンなどを渡して気持ちを落ち着かせる などアドバイスは受けましたが・・・・
母を施設に入れることも検討しましたが、「施設には絶対行かない」と言います 認知症とは言え、そういう時だけ母ははっきりとした口調で話すのです(笑)
結局僕が地元に帰って母と同居をスタートすることを選択 男って情けないですね (帰ってあげることしか頭に浮かばなかったです)親元を離れて数十年急に母と同居したことで、自分のリズムが崩れてしまったのか 私自身もストレスを抱え込んでしまい、体調を崩す日々が続きました
皆さんの中にも、私と同じ介護で疲れている方もいると思います 頑張って下さいとは決して言えない 介護は延長戦です(終わりが見えない)どこかで自分を見つめ直し、自身を楽にしてあげる方法を見つけないと共倒れになると思いました
それに仕事もできれば辞めない方が良いです 何らかの方法で仕事が継続できるなら退職は避けることをお勧めします
現在の私はアルバイトですが母と何とか共同生活ができる様になりました ケアマネージャーにも相談しながら「ヘルパー」「ショートスティ「デイサービス」などをフルに利用させてもらっています毎日を忙しくさせることで、「人と接する」「食べ物意外に集中させる」(食べることから意識を逸らす)が1番の薬になっている様です
相変わらず母は食べたことを時々忘れます そんな時は食事中の動画を撮って「これ証拠写真だよ」って見せています(この方法・・・意外に効果大です)私なりのやり方ですが、口で説明するより説得力がありました
母が退院した頃の私は気持ちに余裕もなく、全てにおいて悲観的というかお先真っ暗な気分で不安でならなかった しかし、今は色々な方々に支えてもらいながら生活ができるまでになっています
どうか皆さん、一人で抱え込まずに「どこか何か頼れるものはないか・・・」自分を楽にするために行動されることをお勧めします
時々急に母親の口調で「早く寝なさい」とか言われたりすると、いきなり介護している私が子供に戻るみたいな気分で、複雑ではありますが嬉しくもあります 高校以来30数年ぶりに母と同居したことで、泣いたり笑ったり大変な毎日でしたが、きっと後になって貴重な思い出なるのではないかと思えるようになりました
「おいらく」時々ふと覗かせてもらっています 取材ノートに掲載されていた「嫌いだった母」という話は読んでいて心を打たれました 僕も大人になってからの母との思い出がなかったからです 今からでも遅くないですよね これからも「おいらく」応援しています
ガンダムマッチョマン様
この度はおいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)に勇気あるご投稿をありがとうございました 大丈夫遅くはないですよ お母様との思い出が少しでも増えると良いですね
息子さんがお母様の介護の為に地元に帰って「同居しながら介護をするパターン」は、最近私の周りでも何人か聞くようになりました 昔に比べたら介護に関する情報量も増えましたし、生前整理関係の本も沢山出回っていますから介護する側も少しでも楽にできる方法を探す努力をすれば、ヒントはあると思っています
ただサービスを受けるにも、施設選びにしても「お金」がとてもかかるのも事実です 私も同感ですが、「介護で共倒れ」だけは避けたいですね
発見がもし遅れていたらと思うとガンダムマッチョマン様が帰ってあげたことは何よりも救いだったと思いました(よく同居を決断されましたね・・・頭が下がります)
お母様には貴方しかいない 貴方しか頼る人がいない でも息子に負担をかけたくない だからこそお母様も息子に心配をかけたくなかったから何も言わなかったのでしょう
どうかガンダムマッチョマン様ご自身の体も大事になさって下さいね お母様が少しでも穏やかに過ごせることを祈っています「おいらく」に対する励ましのお言葉をありがとうございました
案内人 Fandeena
この度はおいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)体験者募集に投稿頂きありがとうございました 記事の内容は、投稿されたご本人の了解を得て掲載しています おいらく -老いを楽しむ(後悔のない生前整理)は、「いったいよそのお宅はどうしているんだろう?」の疑問から生まれました 皆さんから寄せられた貴重な体験談は、おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)を通して、訪れた方々への励ましやアドバイスに繋がることを願っています

