【宇宙人との戦い-認知症4】
【骨折による認知症の加速-認知症3】の続きです
骨折してから3ヶ月までは車椅子生活でしたが、毎日ハビリの甲斐あって杖なしで歩けるまでに回復同時にデイケアの日常を帰宅後に私に教えてくれるほど記憶力も戻りました
不思議なことに歩けるようになると、脳の刺激にもなるのか?食欲も出てきて出なかった声も少しずつ出るようになっていきました(嬉しかったです)
半年前骨折した当初の母は、認知症の中期症状が強く出ていました
- 歩けない
- 笑わない 泣かない 無表情
- 言葉が出ない
- 目線は下を向いたまま
- 時間も日にちも分からない
- 自分の誕生日が言えない
- 自分が幾つなのか?分からない
そんな状況の中で唯一 一つだけ言えた言葉が「私の名前」だった それだけは忘れていなかった(私の名前だけは宇宙人も消せなかったのか(笑)
私の前に座っている人は、母ではない(脳を乗っ取られた宇宙人である)とすると、どうやったら宇宙人から離脱させられるか?宇宙人との戦いの始まりです
様々な認知症に関する本や情報を探しまくって、結局母に対して何をやってあげたら良いのか?さっぱり分かりませんでした 何も言わず下を向いたままの母を、じーっと見ているうちに「今母がやってほしいことって何だろう?」と考えてみました
言葉が出なくても、母が嫌がることくらい気づくはず 会話ができない母とのコミュニケーションをどうとるべきか 正直イラつくことも多かったです(反省)
水分補給を徹底する
心臓、腎臓が悪い母にとって、1日の水分量はチェック項目でした 医者に確認しながら1日の水分量を決めて、毎日徹底して「点滴飲み」を実行しました
大好きだった緑茶をお休みして、冷ました常温水、ノンカフェインのお茶に切り替えて、動けない母がベッドで寝ながらでも飲めるようにしていました
服薬ゼリーに頼る
処方される薬が多かったため、大量の水を飲んでは嘔吐していた母 薬を飲ませるだけで一苦労でしたが「服薬ゼリー」を使って飲ませたところ、これが大当たり!少量の水で楽に飲めるようになりました(これ・・ほんと高齢者におすすめです)
生きる希望を与える
言葉が出ない母でも耳は聞こえているはず 私は毎日宇宙人の母に話しかけ続けました「歩けるようになったら・・・」「食べられるようになったら・・・」父が亡くなって12年間一人暮らしだった母にとって、話す人が毎日いるだけでも嬉しいに違いないと思いました
一日に一回ハグを忘れない
「母の手を握る」「足をさする」など スキンシップを図ることで脳への刺激になると考えました
日常を取り戻すリハビリは日常にあり
家にいても何もできないことはないです これまでやっていた日常を思い出させるための材料は、生活の中に沢山あります
- みかんの皮をむく、豆の筋を取る、おはじきなど(指の運動)
- タオルなど簡単な洗濯物をたたむ(座ったままの母の視線にタオルを置く)
- 散歩に連れ出す(気分転換→歩行訓練)
- 雨でも座ったままラジオ体操(動けなくとも一緒にリズムを取る)
- 数字を一緒に読んだりして声を出す
- 言葉が出なくても、私を呼びたい時は手をたたく練習をした(意思表示)
特別なリハビリや脳トレはいらない
本人の意志を尊重する(命令しない)「やらせる」のではなく、「一緒にやる」
脳や指先の刺激になると思ったことはやらせてみる「見る」「感じる」「触れる」「嗅ぐ」「グーパー体操」など
骨折して5ヶ月を過ぎた頃、母の脳を支配していた「宇宙人」が、だんだんと母から遠ざかっているように思えました 母に近づいて洗脳したいのでしょうが、私が側にいるから近寄れないのか(笑)反応がない母にダメもとでも毎日話しかけたことが、やっと報われたような気がします
今 目の前に母が座っています 大好きな「おはぎ」を美味しそうに食べています(^○^)
宇宙人へ 母に笑顔を返してくれてありがとう
【前向きに生きる-認知症-5】へ続く

