このコーナーは、皆さんから頂いた「おいらく体験」をご紹介しています
投稿者 WAN様(男性 50代)
【認知症となった祖父との思い出】
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ファンディーナさん、こんにちは このサイトを見ながら、いろいろと参考にさせてもらっています
さて今日は私がまだ高校生だった時(もう40年も前ですけど)のことを少しお話したいと思います 私の祖父は自分で旅行会社を興し、若かった時はなかなか手広く仕事をしていました地域の方々との関係も広く、幼く何も分からなかった私でも、祖父は活動的なすごい人だと思っていました
信じて頂けないかもしれませんが、海外旅行が解禁された時、大手でもない地方の旅行会社が、たくさんの人たちを海外に連れて行っていたのです 当時はその凄さが分かっていませんでしたが、今から考えると、とても凄いことですよね
そんな活動的な祖父でしたが、私が高校に行く頃には、老いて認知症を発症してしまいました 当時は認知症という言葉はなく、「ボケ」と言われていて、高校生だった私は何となく祖父を恥ずかしいと感じてしまっていました
言葉を上手く発することができず、コミュニケーションがまともにできなかったところから、そんな感覚を持っていたのだと思います だから自然と祖父を避けるようになり、顔を見ても、自分からはコミュニケーションを取らなくなっていきました
次第に祖父を疎んじるようになり、露骨に拒否するような表情、態度をしていたのだと思います そんな態度を取る私に対してでも、動きづらい体に無理して祖父は私の様子を見にきてくれていました当時はそれが鬱陶しかったのに、50を過ぎた今は祖父の想いが分かるような気がします
例え疎んじられていても、最期までかわいい孫の姿を目に焼きつけておきたい ボケてしまっていても、祖父はきっとそう感じていたのだと思います 家族への愛情だけは忘れることなく、ずっと見守っていきたいと思ってくれていたのだと思います
そんな祖父を思い出す度に、大人になった今は申し訳ない想いでいっぱいになります ずっと愛してもらっていたのに、ちゃんと接することができなかった自分が恥ずかしく、情けないです
認知症になると家族ですら忘れてしまうという話を耳にしますが、それは外面的なものだけではないでしょうか 全てを忘れてしまっているように見えても、生きている限り、どこかに家族を想い、愛しているところが残っているのだと思います 今となっては祖父の想いに応えることはできません
ただ祖父の姿を思い出し、心の中で手を合わせるだけです とりとめのない話ですみません
WAN様
この度はご投稿を有難うございました そして有難いお言葉嬉しいです 大人になってその人の存在の大きさや有り難みに気づく もっと話したかった、もっと気づいてあげれば良かった、してあげれば良かった 私も亡くなった父のことを思い出す度に後悔の気持ちで一杯になります 幽霊になって枕元に出てきてもらったら沢山話すことがあります
WANさんもきっとお祖父様と沢山お話したいですよね( ; ; )きっとお祖父様はボケていてもWANさんの事が可愛くて仕方がなかったのでしょうね 「孫の記憶だけは消えていなかった」のだと思います
40年経った今でもWANさんの記憶にしっかりと焼き付いているのですから、WANさんはとても大切に育てられたのでしょうね
お祖父様との大切な思い出、記憶の数々をどうか忘れずに大切にしてほしいですきっとお祖父様は今でもWANさんの事を見守って下さっているはずだから
案内人 Fandeena
この度はおいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)体験者募集に投稿頂きありがとうございました 記事の内容は、投稿されたご本人の了解を得て掲載しています おいらく -老いを楽しむ(後悔のない生前整理)は、「いったいよそのお宅はどうしているんだろう?」の疑問から生まれました 皆さんから寄せられた貴重な体験談は、おいらく-老いを楽しむ(後悔のない生前整理)を通して、訪れた方々への励ましやアドバイスに繋がることを願っています

